インフゾリアの培養液としてわら汁を使用するというのは研究室なども含めて一般的なようですが、1度煮と、2度煮ではまったく意味が違うようです。
1度煮は、インぞリアの餌となる枯草菌を得るため。2度煮は、枯草菌も含めた菌を殺菌し、純粋な笑いの煮汁を作るためのようです。
わらを煮る理由は、わらについている枯草菌を餌にしてインフゾリアを増やす。熱に強い枯草菌だけを残し雑菌を取り除くためにわらを煮ると考えておりました。
とあるブログでわらは2度煮するようにと書かれているのを見て、徹底的に枯草菌を除去したいのかなと思いました。どうせ、その後に雑菌も入ってくるのだから、それほど神経質になる必要はないのでは?と思ったわけですが…
どうやら2度煮するのは枯草菌を残して雑菌を除くための煮沸とは意味が違うようです。
ここで私がひとつ勘違いしていたのが、「枯草菌は熱に強い」ということなのです。実際には枯草菌の芽胞が熱に強いのであって、枯草菌そのものは熱で死滅します。
わらを煮沸すると枯草菌を含めた菌は死滅しますが、枯草菌の芽胞は生き残り、その後枯草菌のみが優先的に繁殖します。
しかし、芽胞が発芽したタイミングで更に煮沸すると枯草菌も含めて無菌状態を作ることができるんです。逆に言うと枯草菌を含めた殺菌を行うには2度煮が必要ということですね。
インフゾリアの培養液を作る際にわら汁を2度煮る必要があると書かれている方は、おそらく枯草菌を含めて菌類を完全に死滅させ、その後に投入する枯葉に付いている菌類にて培養しようと考えておられたのでしょう。つまり、わら汁の本来のわらの成分を栄養源として何かの菌を育てようとしていたのでしょうね。
これも、そのうち実験してみたいことです。
ただ、あとから投入する枯葉にどんな菌が付いているのかは、地域によってかなり違う気がしますので、この実験はあまり参考にはならない気もします…
話は変わって水槽立ち上げ^^;
また、新たに水槽を立ち上げ始めました。
今までは、立ち上げ時にソイルにBeMaxを大量に投入、つまり、酵母とその餌を大量に投入し水槽内で酵母を繁殖させ、それを餌にする微生物を発生させておりました。
今回は、もっと直接的に、最初にわら汁つまり枯草菌を投入し、これを餌にするインフゾリアを増やそうというわけです。(貧乏人のBeMax?)
立ち上げ後、わずか1日で、BeMaxを使って3日目くらいになるような、水が真っ白状態となりまして、3日後には透明に…
BeMax立ち上げならば、水が透明となれば一安心ですが、本来は好酸素なインフゾリアが水面付近に白いモヤモヤという形で発生するのですがそれはありません。この状態ではどう考えてもインフゾリアが十分に発生しているとは思えません。
ということで、2度めのわら汁投入を試みます。これでも厳しいようなら少しわらそのものを投入してみようかと…
ちなみに、あいかわらず底面濾過にこだわっておりまして、今回は Project Filter というものを使っております。
もしかすると、底面濾過とインフゾリアは相性が悪いのかも…
2012年9月16日日曜日
2012年9月11日火曜日
わら汁培養液6日目他、ツリガネムシ、ゾウリムシ、コルレラ画像
わら汁培養液の6日目の画像です。
ハンモックのような形で白いモヤモヤの膜が張って来ました。
このモヤモヤの正体が知りたいとは思うのですが、顕微鏡で覗くにもスライドガラス上に乗るのはほんの1滴程度なのでなかなか難しいです。
とりあえず、いつもの如くピペットでその付近を採取、顕微鏡で覗いてみました。
相変わらずいるのはツリガネムシと枯れ草菌だけのようです。
枯れ草菌の数が培養開始時に比べて減ってきた気がしますが。気のせいかもしれません^^;
こちらは随分前に作ったわら汁培養液です。
しばらく何がいるか覗いていなかったのですが、ちょっと気になって顕微鏡で見てみました。
下の写真は左からゾウリムシ、ワムシ(コルレラ)、ツリガネムシ(ボルティケラ)だと思います。(倍率がバラバラなのでサイズは気にしないでください)
色々と湧いていて楽しいです。
で、さらにまた新たなわら汁培養液を作ってみました。
これは何をするのかというと、2番めの写真の培養液の水を少し移植して、最初の写真の培養液、自然発生のものと比較するために作ってみました。
新たに作った培養液に、種水(2番めの写真の培養液)を10ccほど入れてみました。
まぁ、このくらいちゃんとしている種水を入れれば当然すぐに増えるとは思うのですが、どのくらい違いがあるのかを実感してみたいと思います。
この後は、ミジンコが湧いている水槽の水を種水にした培養液で実験してみたいと思っています。
ハンモックのような形で白いモヤモヤの膜が張って来ました。
このモヤモヤの正体が知りたいとは思うのですが、顕微鏡で覗くにもスライドガラス上に乗るのはほんの1滴程度なのでなかなか難しいです。
とりあえず、いつもの如くピペットでその付近を採取、顕微鏡で覗いてみました。
相変わらずいるのはツリガネムシと枯れ草菌だけのようです。
枯れ草菌の数が培養開始時に比べて減ってきた気がしますが。気のせいかもしれません^^;
こちらは随分前に作ったわら汁培養液です。
しばらく何がいるか覗いていなかったのですが、ちょっと気になって顕微鏡で見てみました。
下の写真は左からゾウリムシ、ワムシ(コルレラ)、ツリガネムシ(ボルティケラ)だと思います。(倍率がバラバラなのでサイズは気にしないでください)
色々と湧いていて楽しいです。
で、さらにまた新たなわら汁培養液を作ってみました。
これは何をするのかというと、2番めの写真の培養液の水を少し移植して、最初の写真の培養液、自然発生のものと比較するために作ってみました。
新たに作った培養液に、種水(2番めの写真の培養液)を10ccほど入れてみました。
まぁ、このくらいちゃんとしている種水を入れれば当然すぐに増えるとは思うのですが、どのくらい違いがあるのかを実感してみたいと思います。
この後は、ミジンコが湧いている水槽の水を種水にした培養液で実験してみたいと思っています。
エビの餌に関して
そこそこ食いつきも良くエビ団子状態にはなるのですが、よく見るとちゃんと食べられているのは1粒につき数匹程度のようで、餌の奪い合いになっているのが何となく心苦しかったです。
そこで、1粒を6つくらいに割って与えておりました。
これは私の勘違いかもしれませんが、この餌を与えているとどうも TDS が上がり気味になります。150くらいだったものが気がつくと200オーバー、で、セオリー通り1/4ほど水換えをして、150くらいに戻す。これを週に1回程度行なっておりました。
その後、ほうれん草が良いということで、冷凍ホウレンソウを買ってきて与えたのですが、これは、2センチ角くらいを与えても食べきってくれません。筋の部分が残るんです。
どう考えても水質悪化の原因になりそうだったので、こちらはたまに与える程度にしました。
また、動物性タンパクも必要ということで冷凍アカムシも与えてみましたが、これも1粒の半分ほどを与えても食べ残しが出てしまいます。
ただ、これを与えるとソイルの中に潜っていたミズミミズが表面に出て来まして、しばらくするとまた潜って消えてしまいますので、それを目安にしています。
これを、1~2日に1回、コーピーショップなど使うプラスチックの細いスプーンに1杯程度与えておりますが、TDS は 140 程度で安定しています。
まだ、定期的与えるに至っていない餌が、いま勉強中のインフゾリアです。
ゾウリムシやツリガネムシなどのインフゾリアがごく自然な餌ではないかと思うのです。
で、それらを増やすためには、インフゾリアの餌となる枯れ草菌などの細菌類が必要となります。
枯れ草菌の餌としてはわらが良いようです。
とすると、エビ→インフゾリア→枯れ草菌→藁 という連鎖になるようです。
ここで、素人考えではありますが、わら汁を与えていればいいんじゃない?と思いついたわけですが、これがなかなかそうは行かないようで…
とりあえず、インフゾリアの培養方法はわかりましたのでメモ書きです。
園芸用品店に行って藁を購入してきます。畑や花壇に敷き詰めるためのものが \300 も出すと当分使い切れないくらいの量が買えます。
ボールペンくらいの長さに切ったものを 10 本程度と水 1リットルを鍋に入れて 15 分ほど煮ます。枯れ草金は熱に強いので研究室などでは雑菌を殺すためにキッチリ沸騰させるようですが、普通の家庭環境ではこのあとの培養時に雑菌が入りますので余り神経質になる必要はないようです。
これを昆虫用の飼育箱に入れて放置します。既にミジンコが湧いている水槽があればその底のソイルを少し種として入れてやれば良いです。
そういったものがないのであれば、そのまま放置するだけでも自然に湧いてきます。この場合には、完全に密閉してしまうと沸かないのである程度外気に触れるようにします。
この他にも、麹(たぶんBee Maxはこれ)やドライイースト、乳酸菌などもインフゾリアの餌になるようです。
# Bee Max は常温で放置すると1時間程度でパンパンに膨れ上がります^^;
乳酸菌の場合は餌として糖蜜を与えるのですが、糖蜜を分解して乳酸を出しますのでこれを中和するために卵の殻を入れてやる必要があるようです(pHもかなり下がりますし、アクアリウム向けではないですね)
ちなみに常温保存が可能なエバーグリーンの「インフゾリアの素」やシラクラの「微生物の素」はこれらの菌などは含まれておらず、その菌類の餌(正確には菌類の餌の素?)となる「米ぬか」や「きな粉」などではないかと思います。つまり、「インフゾリアの餌の素」あるいは「インフゾリアの餌の餌の素」ではないかと…(水に溶いて顕微鏡で見ても400倍程度では動くものは確認できませんでした)
2012年9月10日月曜日
携帯型デジタル顕微鏡 3R-MSV330
最近、老眼&近眼が厳しくて、小さなエビたちの観察に苦労しています。
愛妻が「抱卵している!」とか「稚エビが生まれてる!」なんて教えてくれるのですが、残念ながら小さすぎて見えません。
ちょっと大きめの虫眼鏡などを使ってみるのですが、それでも、水槽中央にいたりするとさっぱりわからなくて><;
何かいいものはないかなと探していたところ、最近のデジカメは光学デジタル合わせて180倍以上なんて言うすごいやつがあるみたい。それならなんとかなるかと思い近所のPC-DEPOに行ってみたのですが、なんでも「撮影可能距離」というものがあるそうで、ズームした場合はあまり近くはピントが合わないそうです><;
そんなとき目についたのが携帯式デジタル顕微鏡。
顕微鏡というくらいですから近くは当然見えると思うのですが、今度は逆にちょっと離れてしまうとピントが合わないものが多いようでした。
この顕微鏡、パッケージの説明を見ると5cmまでピントが合うと書かれているので、まぁ、水槽の中央は無理でも、壁際にいるやつならよく見えるかなと思い買ってみました。
右の写真は、30cmスクエア水槽の反対側の壁際(カメラから30cmくらい離れている)にいるエビを撮ったものです。
わりとちゃんとピントがあっています\(^o^)/
ただ、残念なことに画像が異常に暗いです><;本体の液晶ではソイルなども明るく綺麗に写っているのですが、撮影すると何故か真っ暗になってしまいます><;まぁ、目的のエビがちゃんと写っているので良しとしますが^^;
近くのソイルを拡大してやるとミジンコだのが割とよく見えました。
スペックとしては、光学が10倍 or 17倍で、あとはデジタルズームのようで、最大ズーム(たぶん510倍)の半分くらい以上にズームすると画像が荒れてしまって何がなんだかわからなくなるようです。
もっとも稚エビを観察する程度であればなんの問題もありませんでした。
何を言うと、シャッターボタンが押しにくいです。あと、ピントのダイアルをちょっと動かすだけで割と大きく変わるので微調整がかなり難しいと思いました。
できれば、三脚に取り付けるネジ穴があると良かったんだけどなぁ…
そうそう、SD/SDHCカードは16GBまで対応と書かれていたので、16GB(class10)のものを買ってきたのですが、どうやら使えないようでした><;(相性の問題なのかな?)
わりとちゃんとピントがあっています\(^o^)/
ただ、残念なことに画像が異常に暗いです><;本体の液晶ではソイルなども明るく綺麗に写っているのですが、撮影すると何故か真っ暗になってしまいます><;まぁ、目的のエビがちゃんと写っているので良しとしますが^^;
近くのソイルを拡大してやるとミジンコだのが割とよく見えました。
スペックとしては、光学が10倍 or 17倍で、あとはデジタルズームのようで、最大ズーム(たぶん510倍)の半分くらい以上にズームすると画像が荒れてしまって何がなんだかわからなくなるようです。
もっとも稚エビを観察する程度であればなんの問題もありませんでした。
何を言うと、シャッターボタンが押しにくいです。あと、ピントのダイアルをちょっと動かすだけで割と大きく変わるので微調整がかなり難しいと思いました。
できれば、三脚に取り付けるネジ穴があると良かったんだけどなぁ…
そうそう、SD/SDHCカードは16GBまで対応と書かれていたので、16GB(class10)のものを買ってきたのですが、どうやら使えないようでした><;(相性の問題なのかな?)
2012年9月9日日曜日
わら汁培養液4日目、ツリガネムシ
わら汁培養液2日目、枯れ草菌画像
2012年9月6日木曜日
エビの餌ととしてのゾウリムシ
右の写真は、だいぶ前に、わら汁を使ってゾウリムシの培養液を作製、放置してあったものです。
3日くらいでゾウリムシが湧いているのは確認できておりました。
確認した方法は、数滴ピペットでとって顕微鏡で覗いてみたわけですが、ネットで調べてみるとどうやら、白いモヤモヤのようなものがゾウリムシだと言っている方が多いようです。
私的には、どうなのかなぁとは思うのですが、それなら、そのモヤモヤをエビ水槽に入れてみたどうなる?と思い投入してみました^^;
ちょっと写真ではわかりにくかもしれませんが、エビ団子になっているところに投入したモヤモヤがあります。
普段、ペレット状になったエビフードを入れてやると、匂いのせいでしょうかすぐに寄ってくるのですが、これを投入した時には、すぐそばにあっても余り反応しませんでした。
それがちょっと目を離している隙にエビ団子状態。あっという間になくなってしまいました。
エビ君たちがこれが好きならば、簡単に作れる生き餌になって結構いいんじゃないかなぁなんて思っております。
ということで、エビの餌用ゾウリムシ培養液をまたまた作りました。
前回に比べるとわらの投入量を減らしてみました。
だいぶ色が薄いのですが、さてさて違いはあるのかなぁ?
3日くらいでゾウリムシが湧いているのは確認できておりました。
確認した方法は、数滴ピペットでとって顕微鏡で覗いてみたわけですが、ネットで調べてみるとどうやら、白いモヤモヤのようなものがゾウリムシだと言っている方が多いようです。
私的には、どうなのかなぁとは思うのですが、それなら、そのモヤモヤをエビ水槽に入れてみたどうなる?と思い投入してみました^^;
ちょっと写真ではわかりにくかもしれませんが、エビ団子になっているところに投入したモヤモヤがあります。
普段、ペレット状になったエビフードを入れてやると、匂いのせいでしょうかすぐに寄ってくるのですが、これを投入した時には、すぐそばにあっても余り反応しませんでした。
それがちょっと目を離している隙にエビ団子状態。あっという間になくなってしまいました。
エビ君たちがこれが好きならば、簡単に作れる生き餌になって結構いいんじゃないかなぁなんて思っております。
ということで、エビの餌用ゾウリムシ培養液をまたまた作りました。
前回に比べるとわらの投入量を減らしてみました。
だいぶ色が薄いのですが、さてさて違いはあるのかなぁ?
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